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  • 2011.06.16 Thursday
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ある医学生M田の呟き。被災者、救援者、被災者以外の方へ。

 皆さん、お疲れ様です。
OSCE/CBT共に通過し、正に臨床研修まっしぐらの筈のM田@元医学展です。
そんな臨床経験の無い私ですが、この数日の間、今回の地震を受けて地震に対して有用と思われる医療情報をTweetして参りました。
そのTweetの内容を140文字の壁を越えて、まとめてみようと思います。
尚、Tweetする過程できっと同じ志で、しかも、私なんかよりもずっと有用な情報を流そうと奮闘される現職の医師の先生方のTweetにも出会いました。
その先生方から得た情報も、今後の更新の中で併せて紹介させていただければと思います。

医学生の独り言シリーズより、被災者や救援者の方へ
 津波などの後は、不衛生になりがちです。
 流木の除去などの際には手などを怪我されぬよう、軍手の着用などが有用です。
 また、言うまでもない事ですが、手洗いを徹底する事も、感染症の予防に繋がります。
 普段であればなんて事無い病気も、災害時には怖い病気の1つとなります。
 出来る限りかからない事が一番かと思います。

 感染症を予防する方針としては......
  ・水による感染に気を付ける
    ー傷口に汚い水をつけない
    ー水に浸からない事に気を付けて下さい。(特に女性)
  ・皮膚の病気や怪我に気を付ける
    ー床擦れを防ぐ(ご自分で動けない方)
    ー外で物を触る場合には軍手や手袋を使う
 
 怪我を洗い流す際に、キレイな水を用いる事は重要です。
 しかし、なかなかキレイな水の確保が難しい事が多いのが、震災の特徴の1つです。
 止むを得ずキレイでない水を使う場合には、万全ではないですが、煮沸して用いるようにして下さい。
 この際に、必ず沸騰させて数分おいて下さい。
 また、手に入る場合には、理科室などにあるミョウバンで泥を落とすと、より安全かと思います。
 難しい場合には、数分間沸騰させたお湯の上澄みのみを用いるようにして下さい。
 水は無いけれど消毒用アルコールならあると言う場合、避難所等、人の密集する所では、水の要らないアルコールスプレーによる手の消毒を徹底されると良いと思います。
 アルコールの代わりにイソジンを使われるのも1つの手です。

 また、怖い病気として「深部静脈血栓症」と言う病気があります。
 恐らく「エコノミークラス症候群」と言う言葉の方が耳に慣れているかと思います。
 長らく動かないと、足の血管などで血が固まり、それが肺の血管に詰まる事があります。
 そうなると、突然に胸が痛くなり、呼吸が出来なくなります。
 適切な処置がなされない場合、亡くなる可能性が極めて高くなります。
 この予防としては、できるだけ水を飲み、定期的に動くようにする事が重要です。

 震災後にはタコツボ型心筋症と言う心臓の病気を発症される方が、稀ですが見られます。
 お年寄りの女性に多い病気なので、周りの方同士気を付けていただければと思います。
 また、それ以上に、震災後1週間までの間では強いストレスから狭心症や心筋梗塞を起こす方が多いとの報告があります。
 症状は先程紹介した「エコノミークラス症候群」に似ています。
 強い胸の痛みを覚えた、もしくは、そんな人を見掛けたら、助けを呼んでいただければと思います。
 
 その際、倒れられた方に心配蘇生をする可能性もあるかと思いますが、二次感染にお気を付け下さい。
 血を吐かれた方にはハンカチ越しに人工呼吸をするか、人工呼吸無しで心臓マッサージをして下さい。 
 心臓マッサージだけでも救命効果はあり、人工呼吸に抵抗のある方は、心臓マッサージのみでも構いません。
 但し、心臓マッサージをする前に、必ず「助けを呼ぶ」「AEDを持って来てもらう」と言った処置が必要です。

 中には地震の最中や避難の途中で頭を強く打った方もいらっしゃるかと思います。
 その場では何もなくとも後から頭痛や吐き気を覚える事があり、この場合には「慢性硬膜下血腫」や「慢性硬膜外血腫」と言った、頭の怪我が疑われます。
 これらは大変危険な病気で、頭痛や吐き気・めまいはそのサインです。
 頭を打った方、もしくは、それを見られた方は注意深く見守っていて下さい。

 また、避難所の食事は炭水化物に偏る可能性があります。
 たんぱく質やビタミンは、不足し易いお年寄りや子供、怪我や病気をなされた方では、体がとても強く欲しており、普通の人であれば問題ないような不足が、問題に繋がる事もあります。
 被災地では皆さん全員が大変と思いますが、そのような方に優先的に食べさせていただければと思います。 
 
 そして、食べ物も然る事ながら、常備薬が無くなって困っている方が多いかと思います。
 仮に薬を全て飲み切ってしまったとしても、そのケースを、極力捨てないでいただければと思います。
 薬の名前と量が確認できると、物資の支援がとても楽になるからです。
 また、何かに備えて、氏名や病名、飲んでいる薬の一覧を書いた紙などを持っていただければと思います。
 これもまた、支援物質を依頼する時に作業が大変スムーズになるからです。

 今の季節は冬。
 避難所で夜を明かす方も多いとは思います。
 その際に気を付けなければならないのが「低体温症」だと思います。
 つまり、体温が低くなり過ぎる事によって、体の働きが悪くなる状況です。
 これを防ぐには、十分に体温を保つ必要があります。
 特に、体の表面ではなく、体の中の体温を保つ事が重要です。
 このような見方からすると、ホッカイロなどで体温を保たれる場合には、脇の下に挟むと効果的です。
 寒くて大変かと思いますが、しっかりと暖を取れるようになるまで、毎晩を乗り切って下さればと思います。

 最後に、お願いです。
 各地で、大病院以外に医療行為に従事されている開業医の先生も多いと思います。
 充分な支援も無く大変でしょう。
 ついつい頼りがちになってしまいますが、彼等も1人の被災者です。
 元気な方はできるだけ協力して、彼等が潰れないように支えて下さればと思います。 

医学生の独り言シリーズより、被災者以外の方へ
 経済の元気が無くなるとお金がうまく流れず、被災地に充分な支援が出来ない危険すら出て来るかと思います。
 無駄を無くして支援できる部分と、お金を使って支援できる部分を冷静に分けて考えていただければ幸いです。
 その意味で、過度に生活のレベルを下げる事はせず、普通の生活を営まれればと思います。
 また、一般論として、現時点で災害現場に行ったとして、素人の我々が出来る事は多くありません。
 それどころか、逆に足を引っ張ってしまう可能性さえもあるかと思います。
 今は遠くから出来る援助として義援金に寄付する等が望ましいかと思います。

 そして、遠隔地からできる援助の1つに献血があります。
 献血をしていただけるなら、400mlの全血献血が望ましいです。
 救命救急的には、これが最も使い易い言葉のようです。
 ただ、400mL取ると男性は3ヶ月、女性は4ヶ月採血できず、取った血液も3週間しか持ちません。
 よって、今献血されても、必要としている地域に十分に供給されない可能性があります。
 「災害の急性期・亜急性期」と呼ばれるのが大体1週間程度で、その時期になると、物資の輸送等が確立されると言われているようです。
 献血をしていただけるのであれば、今すぐに急いでではなく、今週末かそれ以降を目処にしていただければと思います。(一番簡単なのは、テレビでそのような報道がされてから)

 こちらでも、お願いです。
 先程紹介した献血を取り仕切っている日本赤十字は、災害発生時にはすかさず駆け付けられるように訓練された医療従事者のチームが幾つも存在しており、実際派遣されています。
 日本赤十字への協力の方法としては、献血の他にも義援金やボランティア活動があります。
 これは私見ですが、見た目や名前が格好良くCMが上手な正体不明な組織より、災害の事を熟知し災害に対応するべく結成したプロ集団に力を貸す方が断然賢明な判断だと思います。
 個々の善意を迷惑や無駄な物にしない為に、何かしらの協力をされる場合には、日本赤十字を介していただければ幸いと思います。

 以上、数日間の私のTweet+αのまとめでした。
 それでは、失礼します。
 皆さんの無事と一刻も早い復興をお祈りしております。

P.S.
放射線について。
 放射線から身を守る方法として「時間」「距離」「遮蔽」と言う3つの観点があります。
 現時点までの公式発表の是非・内容の真偽はさておき、屋内に退避し、誘導によっては速やかに退避する事が重要だと思います。
 また、どのような物質に見舞われるかによって、防護の方法は変わってきますが、一般的には安定ヨード剤と言うCTなどに使われる薬を「事前に飲む」事でダメージを減らす事ができるとされています。
 同じヨードを含む薬・食べ物でもイソジンや魚介類による防御効果については、知られていません。
 つまり、意味があるとも意味が無いとも言えないのが実際です。
 但し、イソジンを飲む事によって気持ち悪くなったり、胃腸の調子が悪くなる事もあります。
 私のお勧めとしては、必要な地域には適切なタイミングでヨード剤が支給されると考えられるので、勝手な判断はあまりせずに、指導に従うのが良いのかと思います。



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